私たちの物語・第5回

花蓮地震・私たちの物語

花蓮の山並み、夕暮れに重なる稜線と海

0403の地震の翌日、私は手術室に入りました。

手術中は、外で何が起きているのか知りませんでした。目を覚まして病室に戻ってから知ったのです——山の向こうでは太魯閣が何度も崩れ、余震は止まらず、退院するまでずっと揺れ続けていました。

あの頃、山のことを考える余裕はあまりありませんでした。自分の体もまた、ひとつの地震のさなかにあったからです。手術の前、「もしも」を考える余裕はなく、ただ向き合い、受け入れ、対処するだけでした。

美鳳がひとりで、怡然居の毎日をしっかりと支えてくれていました。

病床のそばで、私はこう書き留めました。「すべての生きとし生けるものに対して謙虚であり、互いに心穏やかでいられる人になろう。」それが、残りの人生に対する私自身への願いです。

2年が経ち、山は少しずつ落ち着きを取り戻しました。先月の診察で、医師から検査を3ヶ月に一度から半年に一度に変えてもいいと言われました。

これが花蓮が私に教えてくれたことなのだと思います——地震がどれほど激しく揺れても、山はまた立ち上がる。人も、同じです。

花蓮はいつもの花蓮のまま、私たちはここでお待ちしています。

花蓮の海辺に積まれた石と、海を眺める家族の後ろ姿
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