私たちの物語・第2回

宿泊客の物語

多くのお客様が初めていらしたとき、お子さんはまだ小さく、あるいはまだ交際中のカップルでした。それから来るたびに、いつも写真を撮っていました。

花蓮の山は変わらず、怡然居の庭も変わりません。けれどお子さんは一年ごとに背が伸びていきました。ある年、お子さんは学士服を着て、私たちの撮影ブースの前に立ち、笑っていました。

民宿を営んでいて一番幸せなのは、部屋が満室になることではなく、住客の人生が少しずつ幸せに満ちていく様子を見ることです。

清益さんご一家のように——初めて来たとき、お二人はまだカップルでした。6年後、二人のお子さんを連れて戻ってきてくれました。時はカップルを親御さんへと変えていきました。

私たちはふと気づきました。私たちが残しているのは、ただの写真ではなく、ある家族が選んで、ここに大切な瞬間を置いてきたのだということに。

ここを花蓮の家だと思ってくださって、ありがとうございます。おかげで怡然居はこれからもずっとここにいられます。

花蓮はいつもの花蓮のまま、私たちはここでお待ちしています。

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